コンタクト

コンタクト

公開日:1997/9/13

主演 ジョディ・フォスター

その他の出演者
マシュー・マコノヒー
ジョン・ハート
ジェームズ・ウッズ
トム・スケリット

コンタクトのあらすじ

電波天文学者のエリーは地球外知的生命体探査プロジェクトに参加していたが、結果を出せず研究をストップさせられてしまう。エリーはある大富豪からの個人的な支援を得ると、ニューメキシコの超大型干渉電波望遠鏡群を使用して探査を再開した。そしてついに恒星ヴェガの方向からの規則的な電波信号をキャッチ。信号は延々と続く素数の羅列であることが判明する。地球人と地球外知的生命体との初めての「コンタクト」だった。

公式予告動画

コンタクトのレビュー

<レビュー記者:30代男性>原作者のカール・セーガンは、かつてNASAで働いていたれっきとした天文学者。そのため非常にリアリティのあるストーリー展開です。これをロバート・ゼメキス監督が丁寧に作り込んだことで映像が説得力を持ち、先の展開が楽しみで飽きさせません。
私が特に好きなのは、主人公エリーが初めて地球外からの電波信号を捉えるシーン。屋外でヘッドフォンを使い信号音を聞いていたエリーが、それらしき「コンタクト」に気づき、大急ぎで跳ね起きて車を飛ばし研究室に駆け込みます。これをカット割り無しの長回しで撮り切っているんですが、エリーの緊迫感とワクワク感を上手く表現していて思わず手に汗を握ってしまいます。実際に地球外知的生命体からの信号をキャッチした科学者の再現ドラマのようで、これはサスペンスやホラーとはまた違った、科学における大発見だからこその喜びに溢れた緊迫感。これがたまらないんです。
この映画のもう一つの見どころは、科学というある意味即物的なストーリーの中で、宗教に代表される精神世界を対比して描いているところ。宗教と科学の対立という切っても切れないテーマを、神を信仰する宗教家パーマーと実証主義者である科学者エリーの関係を拠り所に問いかけています。信じるものの違い故に、しかしそれ以上に想い合うからこそ選ぶ彼らの選択が、後半どのような展開をもたらすのか。
SF好きにもヒューマンドラマ好きにもオススメできる良作です。