最強のふたり
公開日:2012/9/1
主演
フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
その他の出演者
アンヌ・ル・ニ/オドレイ・フルーロ
最強のふたりのあらすじ
頸髄損傷し、首から下が動かせない障がい者の白人富豪と、その介護人となったスラム街に住む若者黒人の友情の物語。
公式予告動画
最強のふたりのレビュー
<レビュー記者:20代女性>フランス人の3人に1人が見ている映画だけあって、重厚かつコミカルで、見た後に何とも幸せな気持ちにさせられる映画です。
2人の主人公の間柄を焦点に話が進んでいくのですが、ドリス(オマール・シー)はスラム街出身で移民で黒人の若者、対するフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は全身不自由な障がい者で大富豪で白人の老人。全く違った環境にいて、共通点が1つもない2人が、お互いに親交が深くなっていく様子は本当に考えさせられる。またドリスはフィリップを障がい者として扱わず、一人の友達として接する中で、障がいのある部分をバカにするようなシーンがあるのですが、そこが見ていて何とも複雑な気持ちにさせられました。そのシーンを見た瞬間は、「こんなことしちゃダメだ、差別だ」と感じて少し嫌悪感を覚えたのですが、よくよく考えてみると障がい者を障がい者として扱うことの方が差別なのではないかと思えてきます。このような扱うのに憚られるような重いテーマをオマール・シーとフランソワ・クリュゼがコミカルに演じるので、心の芯に響くものがありながらも、楽しく見れたので、映画終了後も「良い映画に出会えたな」と幸せな気持ちになる映画でした。